HSPとは、簡単に言ってしまうと「生まれつき感受性が強く、繊細で敏感な気質もった人間」という特徴があります。
正式名称は、Highly Sensitive Personの頭文字をとったものとなります。
私は実際、心療内科、神経内科、精神科で医師ならびにカウンセラーの方に総合的な判断に基づき、「気質もった人間」と診断をいただきました。
ただ、医師の話では、「では、あなたはHSPですね!」という診断確定ではなく、そもそも精神医学の定義はないようです。
では、HSPとは具体的にどういう気質なのか、詳しく書かせていただきました。
HSPって具体的にどういうもの?
HSPの特徴としてDOES(ダス)という特徴があります。
D「Depth of Processing」深く考えて行動をする
すぐに答えることができるものも、深くさまざまな思考をめぐらせる
そのため、調べつくさないと気が済まない時がある
O「Overstimulation」過剰に刺激を受けやすい
刺激に対する反応が強く表れ、とても疲れやすい
いわゆる五感に対する刺激が強く、驚いてしまうこともある
音楽や芸術に触れると感動しやすい
E「Emotional response and empathy」感情の反応が強く受けることで、共感力が強い
他人との心理的境界線がが薄く、他者の感情の影響を受けやすい(良い意味でも、悪い意味でも)
人のちょっとした行動、目線、仕草、声などから相手の感情を読み取ることができる
人が怒られていると自分が怒られているような気がして、悲しんでいる場合は自身も悲しい
S「Sensitivity to Subtleties」些細な刺激に反応をしやすい
他の人が気づかないような五感での反応に対して、些細な刺激にでもすぐ気が付く
環境の変化に気が付くことができ、また自身も環境の変化が苦手である
全人口の20%ほどがHSP気質であるというデータもあります。
刺激を受ける強さは人それぞれですが、近くの人がHSPである可能性も十分あります。
では、HSPの診断確定ってできないの?
現時点では、「難しい」というのが正直なようです。
難しいという理由は、「HSPは病気ではなく気質だから」です。
私の話ですが、仕事を始めると適応障害(うつ病)になりやすく、仕事を続けることがかなり難しいことがきっかけでした。
仕事を始めるたびに心療内科に通い、職種を変えながらも、やはり続けることが難しく・・・
最初は「仕事のせいだ!」と思うことから始まり、何回か辞めるにつれて「あれ、私のせいかも・・・?」と疑問を持つこととなり、
そこから、いくつか病院を周ることで、私はHSPということを知りました。
いくつか病院を周りましたが、やはり、診断確定をいただくことはできませんでしたが、医師ならびにカウンセラーの方からは、HSP気質であるとは、毎回診断いただきました。
病院の診断って何するの?
始めて(初診)って何聞かれるの?と思いますが、そもそも心療内科行ったことないから、怖いという方が多いそうです。
最初に言いますが、病院は怖くありません。
最初に聞かれれる内容は大まかに以下となります。
個人情報(名前、年齢、いわゆる通常の病院と同じこと)、家族構成、生い立ち、普段の生活(学校や仕事、家事や家族)、食事、睡眠、好きなこと、嫌いなこと、悩み、症状、etc...
あとは、希望する治療なども聞かれます。薬(薬物療法)を使うのか、カウンセリング(話や日々の行動について等、精神療法)での治療等、ある程度、自身の希望が言えます。
もちろん伝えたくないことは拒否することもできます。
初診料はどこも3,000円(3割負担)ほどで、時間は30~60分となります。
そこで話した内容から総合的に診断をいただけます。
病院に行く最大のメリットは、専門家(医師)から「HSP気質である」であると認められること。
そして、認められることで、肩の荷が下りたり、プレッシャーから少しでも開放されるでしょう。
自分を少しでも疑っていて、それが重荷になっているのであれば、相談するだけでも大きな価値があるでしょう。
HSPはあくまで生まれつきもった気質となります。
そのため、後天的にHSPの特性が出始めましたら、病気を疑う方が良いでしょう。
不安神経症であったり、うつ病であったりとすることが多いです。
精神的な病気は早期治療が重要です。
いきなり病院は怖い
いきなり病院は、どうしても怖い、そこまで困っている症状が出ていないという方は、セルフチェックをしましょう。
・HSP診断テスト - 選ぶだけの簡単セルフチェック
https://hsptest.jp/
・HSP診断テスト(無料)
https://questi.jp/diagnoses/commons/hsp
セルフチェックをすることで、イメージができます。
ただ、あくまでセルフチェックなので、しっかりと診断したい、生きづらさを感じる場合は、やはり病院がおすすめです。
HSPについてもう少し知りたい
武田友紀先生の「繊細さん」の本はとても読みやすく、HSPかも?と思っている方はぜひ読んでみてください。
多くの気づきがあり、HSPの理解が深まるでしょう。
まとめ
HSPとはあくまで病気ではなく、自身の特徴という認識をもつことが重要です。
また、私自身HSPであるため気持ちがとてもわかります。
生きている中で生き辛さを感じた時には、病院などに相談し、まずは話をするだけでも楽になるでしょう。