派遣のとき「有給休暇で連続して休んで出勤日数少ないけど、定期代どうなるのかな?」「テレワーク(リモートワーク)で出勤日数減ったけど、定期代どうなるのかな?」と疑問に思うことありませんか。
交通費は何日出勤したら定期代として出るのか、また何日出勤しないと日数分としか出ないのか。
実際、私も派遣として働いている時に担当営業に聞いたことあるため、解説します。
また、通勤交通費の上限など、各派遣会社によって異なるため解説します。
派遣でも通勤交通費が出るの?
まずはじめに、派遣でも通勤交通費が出るのかと言う話をします。
派遣社員=交通費が出ないというのは前の話です。
2020年4月の労働者派遣法改正により、
「派遣先に雇用される通常の労働者(無期雇用フルタイム労働者)と派遣労働者との間の不合理な待遇差を解消すること等を目指すもの」
として、派遣労働者の同一労働同一賃金として、施行されました。
このことから現在、派遣社員も通勤交通費が支給されるようになりました。
定期代(月額)の支給要件と上限
各派遣会社によって異なります。
スタッフサービス | 実務日数に応じた費用(上限:月額3万円) |
テンプスタッフ | 週5日もしくは月20日以上の就業(上限:月額3万円) |
リクルートスタッフィング | 実務日数に応じた費用(上限:月額3万円) |
マンパワー | 実務日数に応じた費用 |
パソナ | 実務日数に応じた費用(上限:月額3万円) |
ランスタッド | 実務日数に応じた費用 |
アデコ | 月16日以上の契約の場合、定期代 |
(調査:2022年12月)
月額で交通費が出る場合と、日額で出る場合の大きな違いは出社日数です。
次に日額で出る場合のパターンを解説します。
定期代(日額)の支給
よく給与明細をもらった時、交通費がおかしいと感じることがあるかと思いますが、今まで月額でもらっていたものが日額になっていることがよくあるパターンです。
なぜ日額になっているかというと、出勤日数の変更が関わってきます。
こちらに関して、各社を解説をします。
テンプスタッフの場合
テンプスタッフは日額になる要件が決まっています。
・週4日就業もしくは月19日以下の就業契約の場合
こちらは予め契約でこの日数の場合、適用がされます。
・出社日数が12日以下の場合
こちらは、定期代をもらえる要件の方が有給や欠勤、テレワークなどで出社しない(定期券を使ってない)日が12日以下になると自動的に日額計算になります。
そのため毎月定期券を買っていて、出社する日が少ない場合は損をするので気を付けましょう。
テンプスタッフ以外の派遣会社の場合
ほとんどの派遣会社は定期代が日額交通費×日数より上回った場合、日額交通費に自動的に切り替わります。
例えば、
1か月定期代が10,000円
往復交通費が600円
月の出勤日数が仮に10日間とすると、通勤交通費としては定期代ではなく、往復交通費×日数分の6,000円が支給されます。
この場合、往復交通費600円×日数17日=10,200円となるため、17日以上出勤しないと自動的に日額になってしまうことがわかります。
有給や欠勤、テレワークなどで出社しない(定期券を使ってない)日を計算し、定期代を超えない月の場合は定期券を買わないことをおすすめします。
こちらテンプスタッフ以外全ての派遣会社という訳ではなく、一般的にこの場合が多いとお考えの上、詳細は各派遣会社にお問い合わせください。
まとめ
派遣の契約が3か月更新ということや、定期代が少し安くなるという理由から定期券を3か月分購入したくなります。
ただ、月によっては祝日と有給が重なり出勤日数が足りず日額計算になったり、派遣先の指示によりテレワークに切り替えて出勤日数が減ったりと交通費の損をする場合があります。
また、交通費がおかしいという理由でよくあるのが、経路問題です。
便利なルートで行きたいけれども、乗り換えを何回もしたり、乗車時間の長いような安いルートで計算されることがあります。
派遣会社の交通費では、どんな経路であれ一番安いルートの計算をするため、使いたい電車を使えないことがよくあります。
直接雇用であれば交渉の余地はありますが、派遣の場合は交渉してもまず難しいです。
好きなルートで行きたい場合は少し手出しをする必要がありますね。