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【例文】元公務員が考える心に刺さる志望動機【地元以外も】

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私は元政令指定都市の市役所職員でした。

中にいたからこそわかる、心に刺さる市役所(公務員)への志望動機の書き方があります。

また、地元以外の受験者にも書ける志望動機も用意しました。

面接を担当していた上司に「どういう志望動機が多いですか?嬉しいですか?」ということも聞いたことがあるので、志望動機の書き方含め、紹介していきます。

面接担当者が言っていた「あるある」すぎる志望動機

私も恥ずかしながら、このあるあるに該当していた志望動機を書いていました。

そのよくある例として、

○○市では、○○に力を入れており、大変興味を持ちました。

また、これからの市政運営に深い感銘を受けました。
私は、これまでのゼミやサークル活動(転職者の場合は、営業や販売、事務)で、たくさんの人と接してきました。

この、コミュニケーション力を活かし、地域住民と多く接することで、○○市のサービス向上にも貢献したいです。

志望動機としてすごくまとまっており、良い内容に見えるかと思いますが、それは間違いです。

何が間違いかと言うと、このパターンが多すぎる問題です。

多すぎるということは、誰でも書けてしまうと言うことになります。

そのため、志望動機は、その市役所の取り組みに対して、その人本人にしか書けないオリジナリティがあり、面接官の記憶にも残るようなエピソードが欲しいのが本音です。

えるん
えるん
多すぎると、面接官の印象に残りにくいですね!

志望動機の考え方1:市政情報

まずは、市政運営のページをよく見るべきです。

その中で、自分の経験や考え方から、

(1)今進行中の○○プロジェクトに携わり、貢献したい。

(2)コミュニティの活性化をするために、貢献したい。

と、考えるとします。

ただ、提出した書類を見た面接官はこう質問をしてくるでしょう。

(1)じゃあ○○プロジェクトについて、実際足運んで見たことある?見たとして、それに対してあなたの意見をお願いします。

(2)コミュニティの活性化って言うけど、市役所職員以外に実際どんな人が関わっていているかご存知ですか?それと、あなた自身、ボランティアとか参加したことありますか?

これに対して、答えることができないのであれば、経験不足考え不足になってしまいます。

(2)の答えとしては、「地域住民としてボランティアに参加し、また民生委員の方の活動をお手伝いをしたことがあります!」と言った一度でも経験があれば自信をもって答えることができます。

まずは書いた(話した)ことに対して、どういう質問が返ってくるのか、またその質問に対して、エピソードやオリジナリティを組み込んだ答えを出せるか、考えるべきです。

えるん
えるん
市政情報は論文試験でも使える情報が多いので、一度は目を通しましょう!

志望動機の考え方2:特産物

よく挙げられるのが特産物です。

特産物はその地域にしかないもので、地域の差別化にはもってこいですね。

特産物から志望動機を作るとしたら、

私は、○○市の特産品(ここでは豚肉としましょう)に魅かれ、知名度あげたいと思ったのがきっかけです。

実際、私は○○豚の美味しさから、××養豚所を調べ、実際に足を運びました。そこで、畜産農家さんの話を聞きました。仕事への思い、仕事の内容、また美味しさの秘密を聞きました。お願いをして、少しお手伝いもさせていただきました。畜産農家さんの熱意、また美味しい○○豚を、○市内だけではなく、市外を含め、多くの人に知ってほしいと思いました。

また、この特産品を通して、企業の誘致による法人税への貢献、誘致により従業員が実際に住むことや、特産品の知名度を上げることで、市外の住民を呼び込むことができれば、住民税への貢献を目標に、更によりよい街作りが・・・

というような話ができれば、なかなか面白いのではないでしょうか。

いやいや、わざわざ足を運ぶのめんどくさい!と感じるかもしれませんが、この一回の経験がオリジナリティがあり、面接官の記憶にも残るようなエピソードです。

またこの方法は地元以外の人も使える手法なので、特産物があるところであれば、お手伝いはしなくても、実際に足を運ぶことをおすすめします。

フットワークの軽さ(行動力)は公務員では強みです!

えるん
えるん
特産物は伝統工芸品などもあり、体験しお話を聞くのも良いでしょう!

志望動機の考え方3:データから考える

  • 住民データ(市または区の人口、年齢、人口の推移、高齢化率、合計特殊出生率)
  • 地域データ(施設が整っていない、公共交通機関が整っていない、階段が多い、坂が多い、道が狭い等)
  • 歴史データ(過去どんな困りごとがあって、どう解決してきたのか。過去の事例を知る)

データは地元受験者、地元以外の受験者の両者に使える方法です。

データから見えることで言えば、

高齢化率が高い市であれば、何かしら課題が必ずあるはずです。

地域コミュニティの強化、互助(地域住民の助け合い)、日常生活(坂道が多い、買い物難民がいる、公共施設、福祉や保健施設、医療施設は整っているか)

地域特有の課題ごとはあるのか、空き家問題、孤独死問題等は調べるべきです。

その中から自分ができる取り組みがあれば、書いてみるのも良いでしょう。

年々人口が減っている市であれば、転出している要因を調べましょう。

転出している年代別で見た時、20、30歳代の若い世代が多い場合、市外へ出ているなど市役所としても非常に困っています。

それを解決するべく自身の考えがあれば、書いてみるのも良いでしょう。

出生率が低い地域であれば、何か問題を抱えているはずです。

保育園や幼稚園は足りているのか、待機児童の推移はどうなっているのか、子ども向けの施策は他の地域に比べてどうか、ここから見える課題は多いはずです。

子どもに関する考えがもしあれば、書いてみるのも良いでしょう。

共交通機関が整っていないと考えた場合、整っていないことにより、何か課題があるはずです。

地域の高齢者や妊婦さんは何か困っていないかな、買い物はしやすいかな、他にも生活に不便はないかなと課題が見えてくるはずです。

何かできる取り組みがあれば、考えを述べても良いと思います。

地域にお店が全然ないと考えた場合、なぜ、この地域にはスーパー等がないのか、商店街は確かにあるけど、寂れていたり、シャッター外になっている可能性など課題があるはずです。

地域住民は困っていないかなと考え、市として企業の誘致は行っていなかったりした場合、そこに関わりたいと話すこともできるでしょう。

データの最大の強みは具体的な数字を出せることです。

具体的な数字を出せるということは、よく調べてくれているという印象内容に説得力を増すことができます。

また、データから見える課題を、学生であれば自身の研究のテーマと絡めてみたり、社会人であれば、経験や職歴などから自分はこういうことができますと言うオリジナリティな志望動機が書けるでしょう。

えるん
えるん
具体的な解決策は多少的外れでも「私はこう考えている」という気持ちは志望動機としては、とても良いです!

志望動機の考え方4:足を使う

地元住民で、同じ市内でも、行ったことのない地域はありますよね。

地元以外の人で、実際にその場所に行って、空気を吸って、足で歩き感じることは大きい材料になります。

今日初めて試験で訪れましたが、良いところですね!と言われて、面接官も住民も良い思いはしませんよね?

今回の試験を知って、調べるうちにこの町が好きになり、何度も訪れました!と言われたら、嬉しいと感じますし、これは地元以外の人しか使えないワードです。

また、ネットの情報以外のことを知る良い機会でもあります。

人や街の雰囲気、階段や坂、高齢者の方や障がい者の方が暮らしやすい地域づくり、妊婦さんやベビーカーが多いけど、エレベーターが全然設置されていない・・など、見て回るというのは志望動機に組み込みやすいです。

特に地元以外の方は、そこで感じたこと、自分自身の強みを活かしてできることを考え、市の課題や現状を踏まえて、何をしていきたいのか本気の熱量で伝えないと、地元受験者に負けてしまいます。

もし時間と体力があれば、市役所に寄りパンフレットをもらい、気になるところを自転車で回ることもできたら最高です。

それをエピソードにして、盛り込んだら地元受験者にも負けないくらい強い志望動機が作れるでしょう。

えるん
えるん
地元以外の受験者は地元の人よりも不利になる傾向がありますが、逆に言えばその地域に強い関心があるというアピールができると強いですね!

まとめ

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志望動機として作る手順は、

  1. 地域の課題を知ること。
  2. それに対して、市役所はどのようなこと施策、取り組みをしているのか、そのやり方で実際に解決しているのか。
  3. 自分なりの独自の考えを持ち、このような考えはどうだろうかと投げかける。
  4. それに対して今後、私の活かせる強みで、こういう取り組みがしたい。

という流れで作るのが良いでしょう。

あとは、志望動機として書いた以上、面接で何かしら突っ込まれることを前提に書いた方が良いです。

良いことや詳しく書き過ぎて、答えられないことのないようにしましょう。

また、面接官は一日に何人もの書類を見るので、よくあるものはさっと見るだけになってしまいます。

そのため、オリジナリティがあふれ、面白いと感じる書類に出会いたいと思うのが本音でしょう。

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